大谷結婚砲-大谷翔平とは我々にとって何なのか?-

大谷翔平ドジャースデビュー戦ニュース カルチャー

大谷結婚砲が世の人に与えた衝撃の正体(※個人的な見解だけど)

WBC以降、約一年間にわたり彼のyou tube動画やニュース記事に元気をもらいつつも

推しはつくらない

と心に誓っている私

(これについてはなぜそう思うに至ったかいつか語りたいと思います)。

彼は私の推しじゃない、決してファンじゃない

ただ国民のひとりとしてちょっと応援してるだけ

と言い聞かせてきました。

が、心ならずも結婚のニュースを聞いたときは動揺してしまい

「私って大谷のこと好きだったの⁉」

失って初めて気付いたアイツの大切さ状態になりました。

で、正にこの”ポッカリ心に穴が空いたような”この心境の正体は何であろう?と思ったのですが。

失恋とは違うんですよね。

失恋の辛さは次元が違います。

彼に好きになってもらえない自分=生きている価値がない

彼に好きになってもらえない=世界の終わり

失恋のときはそんな思考に陥る。

立ち直るのも数年単位でかかったり。

大谷結婚砲に関しては穴が空いた直後からどこかで感じたことのあるその痛みの感覚に

”あ、これ一週間以内にふさがるな”

と何となく感じました。

事実、もうほとんど穴はふさがってまして(私が20代だったらもっと引きずるでしょうね。ただ20代だったら大谷ファンにはなっていない気がする)。

この痛みは何に似てるだろう?と思ったときに

大好きなドラマが終わってしまったり、大好きな本を読み終えてしまったときの感覚に似ているな

と気付いたんです。

大谷結婚砲が多くの人々に与えたショックをの正体は「大谷結婚物語」という一つのドラマもしくは漫画が終わってしまったことに対しての寂しさなのではないかと。

未だかつてないほどの国民的ヒーローとなった大谷翔平。

その結婚相手にいったい誰がなるのか?

大谷さんと同世代の子なら「自分も…?」と、娘をもつお母さん世代なら「自分の娘も…?」と半分冗談、半分本気で妄想もしてしまう。

とりわけ歴史的な契約額でドジャースに入団して以降、その論争がいっそう激しくなったように思います。

私なんてあまりに情報ないから占い師の予測までググる始末(←もはや本人とほぼ関係ない情報。でも驚くべきことに占い師の方々の予想、けっこう当たってました

そしてその物語は少女漫画の王道的なハッピーエンドで幕を閉じたと感じています。

東京ラブストーリーでカンチがリカではなくサトミを選んだ結末に視聴者が

「なんでサトミを選ぶの⁉」

と納得いかないフラストレーションを感じたのとは違う。

読者が応援する主人公(この場合、大谷さんのお相手が主人公)が色々ありながらも最後は想いが成就するデキレースの少女漫画のハッピーエンドような。

お相手の方の名前は明かされていませんがほぼ確実のようで(まだ100%ではないので飽くまでその方だという仮定でここは語ります)、その方は正に

ファンが一番望んでいたような方だなと感じています。

個人的には大谷さんの結婚相手で一番有力なのは”LA在住の英語が堪能な高学歴の良いところのお嬢さん”かと思っていたのですが、本人が今まで発言されていたとおりの”背の高いスポーティで控えめな方”のようですね(どんだけ発言に責任感あるんだ…そこもやっぱり彼のすごいところ)。

絶対ないんだけど、そしてお相手の方には失礼かもしれないんだけど……

”翔平…もしかしてファンのためにこの人選んでくれた??”

と思ったりしてしまう(ファンを黙らせるために、と言った方が正しいかもしれない…)。

ファンが一番納得できて一番祝福されるお相手

もちろん私たちが知りうるのは外見や経歴などお相手の方のごく表層的な情報で、そこから受け取るイメージでしか判断できないのですが。

本当のファンであればあるほど

”理想を推しに押し付けてはいけない”と”こうあってほしい”という想いの間で揺らぐもの。

でも今回の出来事で

やっぱり大谷翔平はファンの理想通りの人間なのかもしれない

という想いがさらに強まったような気がしています。

大谷翔平は推しをつくれなくなった大人の最後の推しである

彼の結婚について友人数人にどう思ったか聞いてみたところ

一人は「もともと興味がなかったからふーんって感じだった」

一人は「羽生君の方が驚いた」

一人は「同じ!めちゃくちゃショック受けた!」

という反応でした。

日本中が熱狂しているように思っていたのですが、そんなに興味ない人も多いんだなーと気付きましたね。

そういえばBTSが騒がれていた頃も「主婦はみんなBTSが好き」と思っていたのですが(※私は特にファンではない)、周りのママさんに聞いてみたら誰もあんまり知らなくて意外に思ったんですよね。私が割と音楽好きでネットの住人なのでやたらいっぱいいるように感じていたけど世間ではそうでもないのだな、と。

ただ、大谷ってファン層がものすごく広いと思います。

老若男女問わずだと思うし、寧ろ年齢層は高めな気が。

さきほど「20代では大谷のことを好きになっていなかったと思う」と言いましたが、大谷の魅力ってある程度成熟していないと分からないと思うのです。

私と同じように「めちゃくちゃショック受けた!」と言っていた友人の一人はアイドルには興味がない方でBTSのことは防弾チョッキ?、みたいな人たちだよね?」と言ってましたからね。

そんな普段アイドルやイケメンに興味がなく、推しを持たない人をも大谷は魅了してしまう。

もちろんメディアの影響はかなり大きいでしょう。

「これ一般的な日本人だったら普通にやるんじゃない?」と思うような行動でも「さすが大谷!」と記事にしてアゲているときも多いですし。過剰報道によって刷り込みが行われている感は多分にある。

最近は過剰報道に対する批判も顕著になってきました。

ただこの熱狂がメディアの影響によることを考慮しても、大谷が非常に推しやすい特異なアイコンだからこその熱狂なんだろうなと。

大人になると外見に対する価値は落ちてくるのでアイドルに夢中になることもなくなっていきます。

仮に夢中になったとしてもファンと公言するのも少し恥ずかしくもなってくる。

でも人は何かしら熱狂し夢中になりたいもの。

凡人の日々は退屈だから。推しという日々の楽しみ、元気をもらえる何かが欲しい。

大谷はアイドルではなく誰もが認める卓越した未だかつてない歴史的なアスリートで、しかも人格的にも優れていて公に推すのが恥ずかしくない。

「大谷好き」と言ったとき「またここにも。いい加減うざいな」とは思われても「イタイな」とは思われない。

そしてアイドルとは違い結婚で致命的なショックを受けることもない。

少なくともあと10年は応援しこの天才が刻む歴史を見続けられる。

大谷は”推しをつくれなくなった大人たちの最後の推し”なのかもしれないと感じます。

※ただアイドルではないとは言え、やはり今回の結婚で今後過剰報道は減っていくだろうと思います。

独身である、ということも大きな魅力のひとつだったのは間違いありません。

大谷さんはそれを望んでいたはずなので、報道が落ち着き我々一般市民ももっと穏やかな気持ちで彼の軌跡を見届けることができるようになれば良いなと思います😊

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